総合職女性の「定年後」はどうなのだろう?
自分はシニア起業のコンテンツづくりにずっと関わってきました。そして、「定年後どうする?」ということについては、ずっと男性側の意見と気持ちを中心に聞いてきました。
今回読んだ『定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!』は、定年男子はもちろん、そんな定年男子をパートナーとする女性側の生き方が述べられていて、面白かったです。
やはり、「定年後も何らか仕事をした方がいい」「45歳ぐらいから準備した方がいい」「月8万円ぐらいでいい」ということが書かれており、自分のいつも考えているところと近かったです。一読の価値はありますね。
しかし、自分が思うのは、この本にしても「主婦」の視線での「定年女子」です。今後、総合職第一期世代の女性たちが、続々定年を迎えるでしょう。現在、彼女らは50代前半でしょうか?
男性会社員は、おおむね50代半ばで役職定年となり、ラインを外れることが多いです。そして、60歳になり、基本的には定年。そして、運がよければ(もちろん望めば)再雇用されますが、収入は格段に下がります。
定年を迎えた男性は、会社という看板がなくなり、家でも所在なく、地域にも溶け込めずに孤立した厄介な状態になるとよく聞きます。それに比べて、主婦は地域や友達とコミュニケーションをとるのがうまく、老年期もあまり孤立した状態にならないと言われます。
でも、男性と同等に会社人生を生き抜いてきた、総合職の女性達はどういう定年後の生活を迎えるのでしょうか? まだ、あまりそれについての報道や書籍は見ない気がします。あと、数年経てば、総合職の女性たちも定年を迎えます。
ひと言だけ言えるのは、楽観せず、定年前から準備し、デザインしておくべきじゃないでしょうかね?
人それぞれの考え方があるでしょうが、何らか「仕事」を続けて、社会とつながり続けるのがいいと自分は信じています。「仕事」とかっこに入れたのは、会社から言われてやるものではなく、自分のやりたいことであるべきだと思うからです。